ROLEX DOUBLE RED SEA-DWELLER REF.1665 TROPICAL MK.2 1967-68Y

rolexdrsd1665mk2tropical

赤シード、いわゆるダブルレッド シードゥエラーの入荷。ご覧の通り「トロピカル」です。私の知る中では過去一くらいに美しくエイジングした文字盤です。シリアルが17xxxxxスタートなので67~68年製造で下記のシリアルレンジから行くとマーク1なんかと同時期に製造されたマーク2ダイヤルである事がお分かりですね。マーク2ダイヤルの特徴としては、王冠マークがベタッと丸い感じで王冠の下の穴の部分が小さいのが特徴です。その他、夜光は変色しにくく割と白いままで残ります(かなり黄色やブラウンに変色しているものは注意です)。
そのマーク2ダイヤルの中でもロットや製造年によって、本個体のようにブラウンに変色してトロピカルになるものと、ならないものの二通りのパターンが存在します。

Mark I Dial, 1.6-2.2 mil
Mark II Dial, 1.6-3.5 mil
Mark III Dial, 2.6-3.5 to 4.1 mil
Mark IV Dial, 3.0-5.2 mil

赤シード
綺麗にエイジングしたMK.2ダイヤル

光の当たり具合によってはライトブラウンくらいに見えたり、室内だとほぼ黒に見えたりと変化を楽しめる個体でもあります。ご覧のように非常に整った個体で、オークションピースである事は間違いないです。

あと、ダブルレッドシードの特徴として、裏蓋のエングレービング「ROLEX」の文字が横一列になります。ラウンドはしません。また裏蓋内側にケースシリアルの下3桁が刻印されています。もちろん製造年も。この辺りはしっかりとチェックしたいポイントでもあります。年代が違っていたり、シリアルの刻印が無いという事はありません。ご注意を。

そして、このタイミングで奇跡のディープシー チャレンジの発表(2022年11月1日)。そのご先祖様はこの1665に当たります。そういう意味では今後益々注目を浴びる1本になると思われます。

そんな講釈を抜きにしても、時計自体がかっこいいですし、1960年代にこのスペックで市販化した事自体がすごいですね。COMEX社との共同開発で、当時、飽和潜水の浮上の際の時計の破損を防止するヘリウムエスケープバルブを開発・装着した点もスゴイの一言。

drsd1665

赤2列。トロピカル。今夜は寝れそうにない、、、。

ENZO /NAKAI