久しぶりにGMTマスター1675のミラーを手に入れる機会に恵まれました。それもちょっと珍しいトロピカルダイヤル。時計自体は、1960年製のRef.1675のポインテッドクラウンガード(PCG)、ミラーのマーク1ダイヤルです。
ダイヤルがご覧の通り、トロピカルというかレンガ色にエイジングしていて特徴的だなと、、、。
もちろんですが、もともとは黒のミラーダイヤルなのですか、黒がほとんど残らずエイジングしているので、面白い。文字盤の痛みも最小限で、まだ艶も十分残っているし雰囲気が良い。ケースもオリジナルシェイプが残っていてポリッシュが入った感じもほぼ無く、しっかりとした物です。ベゼルディスクも深く彫られた初期の特徴的なものでディスクもオリジナル。寄せ集め感は全くないです。
ムーブメントもしっかりとメンテアンスされつつ、オリジナルを維持しています。裏蓋の刻印等も60年4期でケースシリアルが621xxxで1960年です。
上の画像の通り、ケースコンディションも良く、ムーブメントの状態も良し。
どうしても、文字盤がエイジングしていると時計本体も同様にボロボロになっている個体が殆どですが、自然にエイジングすると全体的にまとまりがあって決してコンディションが悪くないとお考えください。
エイジングは決してボロボロになる事ではありませんので、エイジング=ボロボロではなく、エイジング=自然な経年変化という認識を。
ENZO SHOP CEO / Kazunari Nakai