<Weekly Andy>動かずの旅、写真集

最近、感動してますか?例えば旅行に行ったり映画を見たり。人がいろいろな趣味を持ち、感動したり、そしてそれで元気になったりするのは、“日常”から頭を一旦逃すことができるからではないかなと思うのです。

そういった、“思考をちょっとお出かけさせるアイテム”としてオススメなのが、写真集。といってもアイドルの物ではありませんよ。写真家の写真集です。手にとってページを手繰ることにより、風景が自分の動作に加わっていく。想像力が働くーー。まさにグッドトリップ。

ENZOには普段からいろいろな写真集が置いてありますが、今は展示に合わせてElliott Erwittさんの写真集が何冊かございます。これがおもしろい!

それぞれテーマに沿って写真がセレクトしてありまして、例えば「Personal Best」。これはその名の通り、代表作がつまった一冊。他にも様々なタイトルございますが、私が一番好きなのが「Snap」という一冊。まさにスナップ的にぱっと撮った(ように見える)絶妙なタイミングの写真がたくさん!こちらは各章ごとにテーマが変わっていく本でして、まず第一章は「Read」。読む…その名の通り、読書中のマリリン・モンローや壁のポスターの文字を眺める人など、まさに“読む”人の写真が並んでいくのです。が、それだけではなくて。ミスコンの多分最終審査だと思われる場面で、並んで立っている女性の、タスキの文字部分だけの写真とか(え、そこ!?みたいな)、あとはカップルの横でにやける男の写真とか(深読みという名の「読み」?なのか!?)  なーんて、とんちのきいたセレクトがされているのです。

他にも「Point」という章。道路の標識や矢印など、実際の“ポイント”の写真が並ぶのですが、はっとしたのがロケットが林立している写真。これはもしかして、空からみたらまさに「Point」が並んでいるように見えるのでは…!!と、写真集とはいえ、小説的というか映画的というか、そんな要素の詰まった1冊に仕上がっています。

世界各国のふとした風景がアーウィットさん目線でキュレーションされ、たくさん詰まったこの一冊。読み終わってみると、なんだか旅に出て帰ってきたみたいな気持ち。のんびり眺めてリラックスするもよし、展覧会で見た写真を再度部屋でゆったり眺めるもよし。ちなみに部屋にただ置いてあるだけでも、立てかけてアートピースのようにしても、グッドルッキンな写真集というアイテム。一冊でいろいろな“動かずの旅”に出られますよ!「Weekly Andy」でした。

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