ROLEX EXPLORER1 1016 “TROPICAL Dial” 1965y

トロピカルって近年よく聞くようになった文字盤のエイジングの事なんですが、ほんの何年か前までは、皆んなよく「日焼け」と言ったものです。焼けた文字盤とか、、、という表現が主で。

ROLEX 1016 Tropical 1965y

この表現の違いを皆さんに理解して欲しくて。そう、日焼けじゃなくてエイジングエイジング=時を経るというのが一般的な語源です。
一方、トロピカルは熱帯とか常夏とか南国とかを意味する言葉で、まさに日焼けとリンクする訳ですが、僕の見解としてはトロピカルダイヤルは太陽によって焼けたダイヤルでは無いと考えています。時を経て塗料が変色したエイジングによる色の変化だと。

つまり、日光による日焼けではなくて塗料の経年変化によるもの。なので、1016ミラー(ミニッツサークルなし)でいうと変色するダイヤルは製造年によってほぼ断定できます。65-66年頃の文字盤が茶色く経年変化します。

時計評論家的な方が、ハワイにあったからダイヤルが日焼けしてます、、、とか。シャツの袖から少しだけ時計が出るから、3時側だけ茶色になるですよ、、、とか。僕は無いと思います。この理論。

なので、ちゃんと年式とこの変化を理解した上で、ケースと文字盤の組み合わせの辻褄があった物を購入しましょうというオチでした。