Leitz PHOTOGRAPHICA AUCTION 35th

LEICA MP BLACK PAINT No,2 with Leicavit MP

ライツ・フォトグラフィカオークション35回が11月23日にウィーンで開催されます。もともとは、ウェストリヒトフォトグラフィカオークションの名で知られ数々のカメラにおける最高落札額を更新し続けてきた世界有数のオークション。

古くからの友人のピーター・ケルン(ペーター・ケルン)が始めたオークション。ウィーンのライカショップといえばご存知の方も多い筈。
数年前にピーターがカメラ部門をライカ社に売却し名称もウェストリヒトからライツに変更に。

このオークションから僕のカメラ(ライカ)ビジネスが始まったと言っても過言ではありません。カメラ(ダゲレオタイプ)が初めて1億を超えて落札された瞬間や、ウルライカがライカとしては初めて億を超えて2億2千万で落札された瞬間にウィーンの会場でオークションにリアルタイムで参加していた事を今でも覚えています。そう言った意味では僕はピーターに出会えて良かったし、ウィーンで知り合った世界中のディーラーやコレクターが僕の財産になっていることは間違いのない事実です。

P2の刻印。プレートを外すと確認できます。

その思い入れの深いフォトグラフィカオークションのプレビューが初めて日本で開催されます。ライカ銀座店2階でオークション出展の約30点が。

こちらがプレビューの案内です。ライカに少しでもご興味のある方は是非。
オスカーバルナックの発明によって今のフィルムの規格を造ったライカ。その歴史や存在感が世界中の写真家のみならずユーザー、コレクターの心を掴み続けています。

今回のオークションの最大のハイライトが、このオリジナルのMPブラックペイントの2番です。

Leica MPはプロ用に作られ、ライカビットを備えています。当時、報道写真を数多く撮影していたマグナムフォト所属のカメラマンが使用していたことでも有名です。
僕の知りうる限り、ブラックペイントされたボディーはこの2番が一番最初です。

LEICA MP BLACK PAINT NO.2 *

Condition: A/BYear: 1956Serial No.: MP-2Estimate: € 400.000 – 500.000Starting price: € 200.000

エスティメートが40〜50万ユーロなので日本円にして約6000万円です。僕的にはもう少し値段が伸びると予想はしてますが、個体の詳細をお知りになりたい方は、お問い合わせいただければお答えします。数十年前は世界的に著名なコレクターがこの個体を持っていました。

今回、オークションプレビューが初めて日本で開催されることをすごく嬉しく思っています。ライカジャパンの協力があってこそ実現したものと感謝しております。
また、時計(ロレックス)もそうですが、現代のプロダクツの礎を築いたモデルがこうやって注目され、まるで美術品のようにコレクターからコレクターに大切に受け継がれていくことが、大切なんだと改めて思います。

6日には一般に先駆けてのレセプションが開催されます。出席しますので、その模様はまたリポートさせて頂きます。