ROLEX DAYTONA REF.6239 DOUBLE SWISS FLOATING DAYTONA

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DAYTONA 6239 DOUBLE SWISS FLOATING DAYTONA

今回、かなり珍しいデイトナの入荷がありましたので、解説を。
遡る事1963 年にRef.6238(プレデイトナ)という、所謂ロレックスのクロノグラフから、Ref.6239にモデルチェンジし、デイトナは誕生します。しかし、この最初のモデルは文字盤に”ROLEX COSMOGRAPH”NO表記しかなくて、ベゼルも300タキ(275表記あり)から始まるもので、通称「ルマン」なんて呼ばれる訳です。

この次に登場したのが、今回の6239です。初めて小さく一段開けて”DAYTONA"と12時側に入ります。フローティングデイトナまたはスモールデイトナとか言われます。
そして特筆すべきは、6時位置に-T SWISS T-の表記、そしてケースに隠れるようにその下にもSWISSと表記が入るダブルスイスとなります。(ルマンもSWISS表記が2列入っています)

6時のドットの下(ケース側)に僅かに顔を出すSWISSの文字

これら1963〜64年にごく僅かだけ生産されたデイトナが今となってはかなり希少な訳です。そして、針に注目して下さい。時針が通常よりかなり長いです。そしてインダイヤルの針も細く9時位置のスモールセコンドの針に至ってはさらに細いです。もちろんベゼルは300タキ。ケースもリューズの部分の膨らみがないフラットなラウンドのケースが初期の物は使われています。僕は個人的に「ナローケース」なんて呼んでます。

プッシャーもオリジナルは短いです。これ案外というか殆どの個体が変えられています。ケースもコロッとした感じに見えます。

とにかく、今回の個体のようにオリジナルで残っている物はまずでてこないわけで、否応なしにも、出て来た時に押さえておくというのが、鉄則のような気は僕はします。

是非、みんなが持っている6263ビッグデイトナより、希少な6239ダブルスイスをお勧めします。費用対効果は十分得られます。

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ENZO / NAKAI